合同会社とは?

合同会社とは、会社の組織形態の一つです。
合同会社は、基本的に出資者が業務執行を行うため、会社の所有者と経営が一致しています。
(株式会社でも、出資者が経営者一人であれば、所有と経営は一致してますが・・・)
税金の計算の仕方は、株式会社と全く変わりません。
合同会社も有限責任であり、個人が会社の損失を負うのは出資の範囲内です。

合同会社を設立する目的

合同会社を設立する目的としては、取引先から法人でないと取引できないと言われた場合や、
節税のために、個人事業主から法人へ切り替えたい場合などが考えられます。
法人成りすると、事業所得から給与所得へ所得区分が変わるため、
個人にかかる所得税は減少します。
また、消費税の納税義務は、2年前の売上高で決まりますので、
個人事業主で、2年前の売上高が1000万円超となっている場合は、
個人でも消費税の納税義務が発生しますが、
法人を設立すれば、最大2年間は消費税を免税されます。

株式会社との違い

①合同会社は、認知度が低いため、株式会社に比べて信用は低いイメージがあります。
②経営の意思決定は、出資者の過半数の同意で決定ます。(他の方法に変更できます。)
③設立時の費用が、株式会社よりも、15万円程度安く済みます。
④代表者の肩書が、代表取締役ではなく、代表社員となります。
⑤社員に任期はありません。(任期満了による役員変更登記の必要がない。)
⑥合同会社は、利益分配(配当)が出資比率ではなく、自由に決定する事ができます。

他にも細かい違いはありますが、上記の点を理解していただければ、まず問題ありません。

どのような場合、合同会社が適しているか?

合同会社の方が良いと思われる場合は、会社名に信用が必要ない場合です。
合同会社は、認知度がかなり低いです。
株式会社にすれば、信用度が増して、売上が全然変わると思ったら、株式会社を設立しましょう。
株式会社にしたからって、名前で売上が変わるとは思えないという方は、合同会社で良いと思います。
ネットの副業などで節税のために会社設立する場合や、
ただ取引先から会社にしてほしいと言われた場合等であれば、合同会社で十分でしょう。

合同会社から株式会社への組織変更も可能です。

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