消費税の仕訳のおこし方について。税抜経理と税込経理のメリット・デメリット
税抜経理と税込経理のメリット・デメリット
損益について
税抜経理と税込経理で、損益についてはどちらも同じとなり、有利不利はありません。
仕訳をしてみると有利不利がないことが分かります。
売上高 21,000円、仕入高 9,450円で仕訳してみます。
税抜経理の場合
現預金、売掛金等 / 売上高 20,000
現預金、売掛金等 / 仮受消費税等 1,000
仕入高 / 現預金、買掛金等 9,000
仮払消費税 / 現預金、買掛金等 450
決算時
仮受消費税等 / 仮払消費税等 450
仮受消費税等 / 未払消費税等 500
仮受消費税等 / 雑収入 50
損益 = 売上高 - 仕入高 + 雑収入
20,000 - 9,000 + 50 = 11,050
税込経理の場合
現預金、売掛金等 / 売上高 21,000
仕入高 / 現預金、買掛金等 9,450
決算時(未払計上した場合)
租税公課 / 未払消費税等 500
損益 = 売上高 - 仕入高 - 租税公課
21,000 - 9,450 - 500 = 11,050
どちらの損益も 11,050円となり、変わりません。
ただし、税金のことを考えると損益的にも、
少しだけ税抜経理の方が有利になります。
税抜経理のメリット・デメリット
税抜経理のメリットは、
仮受消費税等と仮払消費税等の差額から、
おおよその納税資金を把握することができる(簡易課税、非課税売上が多い場合を除く。)
法人の場合、交際費は全額経費にならないが、
交際費の金額が税抜金額となり少なくなる
固定資産か消耗品か判定する際の10万円未満などの判定を税抜金額で判定できるなどです。
デメリットは、処理が複雑になることですが、会計ソフトを使用すれば税込経理とあまり変わりません。
税込経理のメリット・デメリット
税込経理のメリット・デメリットは、税抜経理の反対で、メリットは、処理が楽になることですが、会計ソフトを使用するとあまり関係ありません。
デメリットは、法人の場合、交際費の金額が税込金額となる
固定資産か消耗品かの判定を税込金額ですることになることです。
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